ラーニングコミュニティの勉強会を開催しました。
広島県内で、探究学習を進めていくための先生のネットワークづくりが始まっています。
「ひろしま探究学習ラーニングコミュニティ」と言います。
今年度、第1回目となる会は、「キックオフ交流会」です。
5月12日(火)20時〜21時の1時間のプログラムです。広島県内の先生方6名(高校教員5名、小学校教員1名)、地域教育コーディネーター4名(神石高原町1名、大崎上島町2名、東広島市1名)の10名が集いました。お互いの自己紹介や近況シェアをします。
主に話し合ったテーマは、こちら
会の中では、こんな言葉から、議論が深まっていきました。
「なかなか生徒に伴走しきれなかったなぁ。探究テーマに出会う機会は作ったけれど、そこから生徒の火が付かなかった。」
「問いや活動が、生徒の中に腹落ちしなくて、生徒のモチベーションが上がらなかった。課題⇨アクションの実行が表面的に行われていて、本当に問いを探究するということが出来ていない」
「良い探究と、良くない探究の境目ってどこにあると思いますか?」
このような話を皮切りに、参加者同士で、さまざまな意見交換が行われました。
話し合った内容シェア
・教師が探究学習で果たす役割は、「共有」と「振り返り」の場のデザインって、先輩の先生から聞きましたよ。
・「繋ぐ」ことがとても大切で、社会的な意義と繋げてあげたり、探究の価値づけをしてあげることがポイントじゃないですかね。
・モデルとなるような生徒が1組出てくると、探究のイメージが、周りの生徒や、先生も含めて共有できる。
・良い探究は、生徒の目が輝いている。自分の言葉で、そのテーマについて語ることができる。
・たとえ、生徒がテーマに対してつまらなく活動していたとしても、それも含めて振り返ったり、つまらない中でも、何を感じていたのかを言語化していくと、それが探究になる。
・何かに一生懸命取り組んで、誰かに応援されて、そこにたどり着いている。そんな経験を積んでほしいですよね。
このような話をする間に、あっという間に、1時間は経ってしまいました。小学校の先生も参加されていたことから、小学校の学びと、高校の学びを繋げていくにはどうしたらいいだろう、という視点もありました。
「正解のない問いに向き合っていく、そして自分なりの答えを、誰かに応援されながら作っていく経験をしてほしい」というところが、今回の会の一つの到達点だったように思います。
まとめと今後の予定
探究学習に挑戦することそのものが「探究」であるということを、確認するような会でした。「エンパワメントされました!」という感想もあり、パワフルな先生方のエネルギーを頂く場でもありました。さて、次回は、7月に、ゲスト講師をお招きし、「問いの作り方」をテーマに実施予定です。お楽しみに!