2023.11.19
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【開催報告】第6回SCHシンポジウム西日本

 11月11日、第6回SCHシンポジウム西日本を、大崎海星高校にて開催しました。参加者は総勢56名での学びの会でした。(参加者21名、ゲスト9名、高校生スタッフ13名、大人スタッフ13名)

まずはアイスブレイク!大崎海星高校みりょくゆうびん局が、担当をしてくれました。参加者同士が、参加した理由や、グループに分かれて共通点探しをし、大いに盛り上がりました。

そして、基調講演の講師、岩本悠さんのお話を聞きます。

演題は「地域との協働による高校魅力化の未来とは?」

「遠隔教育による学びの保障」、「越境できる環境づくり」、「地域資源を生かした教育環境づくり」の三つの打ち手によるビジョンをご共有いただきました。

 ランチ休憩を挟んで、今度は、分科会のセッションタイムです。2会場に分かれて、合計5つのセッションが行われます。

分科会①では、浦崎太郎さんより、総探・教科学習・生徒の興味関心・社会の4つの要素の繋がりについて、過去・現在・未来の視点で、お話をいただきました。要点としては、現場の肌感覚と、学問的な見方・考え方の双方を育て、自己と自地域を、客観視・相対化する力を付けることが必要だと共有して頂きました。

 分科会②では、「地域の高校を卒業し、環境が異なる大学生活の今、高校生活を振り返ると?」というテーマです。ゲストの3名はみな、魅力化に取り組む高校の卒業生です。

「高校生活が濃かった!」「やりたいことを言えて、支えてもらった」「沢山の問いかけがあったから、何を大切にしたいか考えられた」「第2の家ができた」

そんな高校生活の振り返りを共有いただきました。

 そして、分科会③は、高校生2組のマイプロジェクトのプレ発表会が行われました。高校生2組からの発表がありました。それぞれ自分のプロジェクトを進めており、取り組み内容を発表していただきました。そして、参加者は付箋を使って、フィードバックを届けます。その後は、高校生と参加者が対話を行い、学びの深まる様子が見られました。

分科会④では、島根県立矢上高校の主幹教諭である清水峰子さんとコーディネーターの小林圭介さんから、「学校と地域を繋ぐってどういうこと?」という問いをもとに、矢上高校では、何のために、どのように地域との繋がりを作って、発展させてきたのかを、現場の肌感覚とともにご紹介頂きました。そして、地域と学校が生徒への伴走の仕方や、探究の進め方の知識を共有し、共に成長できる環境づくりに取り組まれていることについて伺いました。

 分科会⑤では、大崎海星高校魅力化プロジェクトの10年間の軌跡を、石井孝明さん(海星高校での在籍8年)と長門拓郎さん(海星高校での在籍4年)、コーディネーターの円光とともに語りました。右も左も分からない、手探りのなかで、校長や生徒、地域とどのようなコミュニケーションがあったのかお話を伺いました。

 そして分科会を終えて、最後の振り返りセッションでは、今日の学びをまとめ、自分の現場で次なる一歩を踏み出すアクションを考え、共有しました。

<参加者の感想(一部抜粋)>

・教育に対する向上心、関心のある方たちが集まって考える貴重な機会だった。(高校生)

・自分のプロジェクトがいろいろな学びを得られてガッツリ進んだ。(高校生)

・地域・教育に熱意を持って関わる方々と対話でき、自分自身の成長にもつながる機会でした。(大学関係者)

・自分は教科と探究を繋げることが大切だと思っていたけど、生徒一人一人にとって学びの形は違うので、その生徒にとって価値のあるものにするためにどう支援するかが大事だとわかりました。(教員)

・生き生き発表する生徒さんの姿に感動し、教育効果の高さを感じました。(教員)

・地域みらい留学で高校3年間を過ごした生徒が、この時間を自信に持っていることを直接聞けたので良かった。(教員)

・非常に多くの学びがあり、ディスカッションを通じて仕事へのモチベーションが上がった。(地域おこし協力隊)

・改めて最先端の教育について触れ方ができて満足した。また、大崎海星高校の生徒さんと関わる中で、生徒さんの活発な姿を拝見でき、このような環境を自分の町でも作りたいと思った。(地域おこし協力隊)

・気づきと学びが多かった。高校生の新鮮な考え方に感銘を受けました。(民間)

・元々持ったきた問いに対して、さまざまな観点からインプットを得られた。(民間)

以上のような学びが生まれる会となりました。最後になりますが、今回はクラウドファンディングによって、ご支援をいただきました。地域と学校が協働することで何を生み出すことが出来るのか。多様なセクターの参加者が意見交流し、また当事者である卒業生や高校生もともに運営・参加するからこその価値が生まれた時間だったかと思います。本当にありがとうございました。

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