2022.4.17
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〜誰もが学び合う場をつくる〜

#事業紹介#多世代交流#大崎上島#学びの場#島スクール#教育#離島

まなびのみなとのメンバーになり2年が経つ。事業の担当しているメンバーがどんな想いをもっているのかインタビューし、記事にしていくまなびのみなと事業紹介。今回は、島スクールの1期・2期を主担当する円光歩さんに取材を行った。

島スクールとは、子供から高齢者まで、島に住んでいる人誰もが集って学ぶことができる場だ。『WILL』、つまり自分がどんなことをしたいか、どんなことをして暮らしたいかを考えて、ビジョンを描き、月に1,2回集い、勉強したり、対話したりして行動していく。

大崎上島町の事業として、株式会社WE( https://we-inc.net )と連携して実施している島スクールは、株式会社WEがコンテンツを開発をし、講師はオンライン、受講生は大崎上島で講座を実施する。まなびのみなとは現地コーディネーターとして受講生のサポートをする。

まなびのみなとと株式会社WEの出会いは、株式会社WE代表の戸田裕昭さんが数年前、「しまっちんぐ」という都会の企業と大崎上島をつなげる別の事業に関わっていた時だ。

円光さんが戸田さんから、株式会社WEが新潟県の佐渡島で島スクールという子供から大人までが学ぶワークショッププログラムを実施しているということを聞いた。

「それは面白そう」と思った。

大崎上島で子供から大人までが集まる機会というのが、今、足りてないと思っていた。そして同時にコロナ流行によりいろんな世代と関わり始めること、関わり続けることが奪われていた。島スクールを一緒に行うことで、子供から高齢者まで誰もが学ぶきっかけを作ることができる。学んだり対話することで大崎上島がもっと面白い場所になると思った。

島スクールでは、『WILL』を考えることを1年間通して行う。やりたいことや実現したいビジョンを受講生同士で対話し、自分の『WILL』を少しずつ明確にする。、そのために必要な行動や準備、アクションをみんなで話し合って進めていく。自分のやりたいことに向き合い、関わる人は誰か、どんな場所が必要か、それを実現するために課題になっていることは何か、誰の力を借りたいか、関わった人が『WILL』によって喜ぶのか、メリットはあるのかといったことを考えながら、豊かな暮らし、社会に向けて受講生と一歩踏み出してみることに取り組んでいる。

小学生、中高生の受講生は、いろんな地域の人とつながりたい、コミュニケーションを鍛える場にしてみたいなどのニーズがあった。社会人や実践している受講生は、週末に何かできたらいいな、イベントができたらいいななどといった自分の生活を楽しくするためのひとつの選択肢としてプロジェクトを想定している人たちが多くいた。

「小学生、中高校生から30代、40代、50代といういろんな世代の人が自分のやりたいことを考えたり、お互いに話をしたりして、向き合ってアドバイスを送り合っているのを見られた時」が島スクールをやってよかった瞬間である。

地域が面白くなっていくためには、異年齢で多様な人たちのやりたいことが組み合わさる「掛け算」の場が必要だと感じている。島スクールはそんな何かやりたいと思っている人にとってプラットフォームのような講座だ。実際に企画をしたり、お店をしている人のところに行ったりして、一生懸命働いている姿を見たりすることもいいなと思うし、受講生同士が応援しに行ったり、手伝いに行ったり、イベントを開催し、お互いに助け合いながら、「掛け算」が生まれる瞬間がすごくいい。

2022年3月に島スクール2期目の最終報告会が行われた。

1年間受講生が自分自身何をするのかを報告する場で、大崎上島町長さんや大崎上島町役場の課長さんに来ていただいた。

受講生の『WILL』には島の食材でスープを作って試食会をしたり、会社を始める準備で農業実習生を受け入れる体制を整えたりする人もいた。

受講生からは、「自分自身の『WILL』を見つめることはすごく大事な時間だった」、「いろんな人の話を聞くことで楽しかった」「本当にやりたいことを始めるために準備している中でこの月に1,2回対話する時間が大事な時間だった」という発表があった。

2期目には1期から続けて受講している人も5名おり、島スクールに参加してよかったこととして、「いろんな年代の人と対話することで今までにない視点をもらい、それを実際に生かすことができる」、「本当はやりたかったことだけど、なかなか考える時間を取れなかったから講座でアドバイスもらったり考えたりできる」、「やりたいことを考えたり、毎回話をすることで他の人が頑張っているということを聞いて自分もWILLを考えるという刺激をもらえる」という発表があった。

最終報告会では、『WILL』を考えた上で、これから何をして行くかということをたくさんの人が語ってくれていた。いろんな年代の人たちが立場とか職業を超えてやりたいことを考えて応援しあっている場がすごくいいなと思う。

「大崎上島を面白がろうとか大崎上島をよくしていきたいという人が集える場になっている」

3期目に向けて、また大崎上島が面白い場所になりそうだ。

ー終わりにー

島スクール1年目に私も参加した。コロナ禍で人と関わることが減っていた時だったので、いろんな世代の人が考えていることや『WILL』を聞いて、対話する機会が与えられたことがよかったと感じている。

【ライター紹介】

梶村莉子。広島県大崎上島出身。地元、大崎海星高校に進学し全ての地域活動に参加。みりょくゆうびん局立ち上げメンバー。2019年3月卒業。東北芸術工科大学デザイン工学部コミュニティデザイン学科在学中。

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