学びの島・大崎上島を舞台に、海と世代を超えて、“食”から始まる学びを起こす。
大崎上島町から委託を受け、「まなびのみなと」が運営を担う「食を通じたまちづくり事業」。
この事業の一環として2月7日、「食から育む未来を、おいしく企む」をテーマに食のフォーラムを開催しました。

ー なぜ、大崎上島町で“食のフォーラム”? ー
食を通じたまちづくり事業の真ん中にあるのは、島で暮らす小学生たちの姿です。 生産現場を訪ね、土に触れ、仕事への想いを聞き、自ら調理していただく。そんな体験を通して、島の子どもたちの学びは今、豊かに耕されています。
今回のフォーラムは、その“学びの輪”をみんなで広げる1日。
“食べる”のその先には、何があるのだろう……?

教育、観光、福祉、産業……。 バラバラに見えるものごとが、“食”を真ん中に置くと、世代や立場を超えて不思議と地続きに、さらに面白いものに変わっていくのかもしれません。 地域に新しい変化を育んでいる実践者の皆さんの話に耳を傾けながら、島の未来を、もっと楽しみな景色に変えていく。そのきっかけを会場の皆さんと一緒に見つけられる1日に。そんな想いで幕を開けました。

当日、会場には食をキーワードに“37人”の大人と学生が集いました。
生産者や教育関係者、島でお店を営む事業者、そして島の学校に通う高校生たち。 立場と視点が異なるそれぞれがテーブルを囲み、同じ問いを考えるところからスタートしました。

ー あなたは、食べるのその先にどんなことを想い、描きますか? ー
「食べる人のニヤリと、つくった人のニヤリと、家族のニヤリとが重なる」(島の柑橘農家さん)
「旬のもの、その土地、生産者に思いを馳せて食べる最高の喜び」(島の農家カフェさん)
「あの時に食べた味、食べものを囲んで過ごした時間が、いつかどこかで思い起こされる」(島のカレー屋さん)
37人が描くそれぞれのミライが重なった景色は、どんなカタチなのだろう…?

今回のフォーラムでは、3人の実践者の皆さんによるゲストトークが行われました。

NPO法人まちの食農教育代表理事・樋口明日香さんから届いた、学校と地域が溶け合う景色。 舞台は徳島県神山町での実践。

株式会社iD/株式会社cica代表取締役・金沢大基さんが語ってくださった、生産者がスター農家となり課題がまちの資源に、そしてまちの誇りに変わる仕掛け。

そして、大崎上島町内の小学校の先生や生産者の方が、今この島で育んでいるリアルな挑戦。

後半は、参加者全員での“企み時間”。


栄養教諭の先生と島でお店を営む方の間で起こった「学校の中で大人も一緒にご飯を食べられないだろうか」という会話。そこから広がった、“学校レストラン”というアイデア。
もしかすると、そのレストランに来た地域の大人が、一週間後には先生として小学生の授業に登場しているかもしれません。
もしかすると、そのレストランで使う食材は、学校の畑で小学生が育てたトマトかもしれません。
そんなふうに人とものが自然と行き来し、子どもにとっても大人にとっても、些細な“学び”が起こるきっかけが生まれていくのかもしれません。
他にも「地域の人が先生!放課後家庭科クラブ」「大崎上島を食べまくる食農ツアー」「みかんレモン畑に暮らしてみる」「おばあちゃんの料理がいつも食べられる食堂」「後世に残したい料理教室」など、立場と視点の掛け算から生まれたアイデアがあふれ出しました。


あちらこちらで「食」を共通言語にした新しい繋がりが芽生え、人と資源が混ざり合っていく。
バラバラだと思っていた教育も産業も暮らしも、食を真ん中に置くと共振していく。
そんな、「おいしい企み」の続きを、これからも皆さんと一緒に育んでいければ嬉しいです。
ご来場いただいた皆様、登壇いただいたゲストの皆様、本当にありがとうございました!

文責…神田
